業務用エアコンのフィルター掃除の方法|手順・頻度の考え方・注意点

業務用エアコンの効きが悪い、電気代が上がった、においが気になる。そんなときにまず確認したいのが、空調設備のフィルターです。掃除が大切だと分かっていても、天井に付いた機器をどう扱えばよいのか迷う方は多いでしょう。この記事では、業務用エアコンのフィルター掃除の手順と、頻度の考え方、安全に行うための注意点を説明します。

フィルター掃除が必要な理由

エアコンは、室内の空気を吸い込み、温度を変えて送り出しています。フィルターは吸い込み口にあり、空気中のほこりが機器の内部に入るのを防いでいます。

ほこりがたまると空気の通りが悪くなり、吸い込める空気の量が減ります。その結果、冷暖房の効きが落ち、設定温度にするために余計な電気を使うことになります。フィルターの掃除は、空調設備の手入れの中でも、利用者が自分で行える基本的な作業です。

知っておきたいポイント

1. 掃除の手順

天井埋込カセット形を例にすると、手順は次のとおりです。機種によって外し方が異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。

  • 運転を止め、ブレーカーを切る
  • 吸い込みグリル(中央のパネル)を開ける
  • フィルターを取り外す
  • 掃除機でほこりを吸い取る
  • 汚れがひどい場合は、水かぬるま湯で洗う
  • 日陰でしっかり乾かす
  • フィルターを元に戻し、グリルを閉じる

ほこりは、空気が入ってくる表側に多く付いています。掃除機は表側からかけ、水洗いするときは裏側から水を当てると、ほこりを押し出しやすくなります。

2. 頻度は使用環境で決める

掃除の頻度は、機種の取扱説明書に目安が書かれています。ただし、汚れ方は場所によって大きく違います。飲食店のように油を含んだ空気が流れる場所や、人の出入りが多い店舗、粉じんの出る作業場では、事務所より早く汚れます。

まずは説明書の目安に従い、実際の汚れ具合を見て間隔を調整するのが現実的です。リモコンにフィルター掃除を知らせるサインが表示される機種もあります。

3. 掃除の効果

フィルターをきれいに保つと、風量が回復し、効きがよくなります。無駄な電気の使用が減り、機器への負担も軽くなります。においや、ほこりが吹き出すといったトラブルの予防にもつながります。

注意点・よくある勘違い

高い場所での作業は安全を最優先にする

天井の機器は、脚立に乗って作業することになります。安定した場所に脚立を置き、できれば2人で行いましょう。フィルターを外すとほこりが落ちてくるので、マスクや保護めがねを着け、下の机や商品を覆っておくと安心です。天井が高い場合や足場が悪い場合は、無理をせず業者に依頼してください。

濡れたまま戻さない

水洗いしたフィルターを乾かさずに取り付けると、カビやにおいの原因になります。早く乾かそうとして直射日光やドライヤーの熱を当てると、変形することがあります。日陰で自然に乾かしましょう。

フィルターを外したまま運転しない

フィルターがない状態で運転すると、ほこりが内部の熱交換器に直接付着します。内部の汚れは自分では取り除けず、性能の低下や故障につながります。

内部の洗浄は自分でしない

フィルターの奥にある熱交換器やファン、結露水を受けるドレンパンの洗浄には、専門の知識と道具が必要です。市販のスプレーなどで無理に洗うと、電気部品に水がかかって故障したり、汚れが排水管に詰まって水漏れを起こしたりすることがあります。内部の汚れが気になる場合は、専門業者による洗浄を検討しましょう。

油汚れは早めに対処する

厨房の近くなどで油を含んだ汚れが付くと、時間が経つほど落ちにくくなります。説明書で認められている場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗い、洗剤が残らないようによくすすぎます。汚れがひどい環境では、掃除の間隔を短くすることが有効です。

掃除しても改善しないときは点検を

フィルターをきれいにしても効きが戻らない場合は、内部の汚れや冷媒の不足など、別の原因が考えられます。早めに専門業者に点検を依頼しましょう。

まとめ

  • フィルターの汚れは、効きの低下と電気代の増加につながる
  • 運転を止めて外し、掃除機か水洗いで汚れを落とし、よく乾かす
  • 頻度は説明書の目安を基準に、汚れ具合で調整する
  • 高所での作業は安全を優先し、無理なら業者に任せる
  • 内部の洗浄は、専門業者に依頼する

手間はかかりますが、費用をかけずに効果を得られる手入れです。担当者と時期を決めて、習慣にするのがおすすめです。

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